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20200323 月曜日

 

 半年で7kgを落とすことに成功した。強いストレスから逃れられたからだと思う。あとは、夜勤がないので、会社のデスクで1:00amまでだらだらと食べたりしなくなったのが大きいと思う。規則正しい生活を送り、適切な食事を摂っていれば、病気でなければ不健康に太ることはない。

 2019/9/21に体重を測ったとき、目をひん剥いた。人生史上、見たことのない数字が体重計に表示されていた。転職活動でかすかな希望を繋ぎながら、死にたくなるような状況のなかで、7月から9月にかけて死にたくてたまらなくなるような仕事をしていたのだから、そうなってもおかしくはなかった。仕事先でいただいた食べ物を「おいしい〜!」とにこにこしながら食べると喜ばれる。たしかにおいしいし、私の「おいしいですね」顔は何らかの力があるのか、絶えず食べものを与えられるようになった。一転、ひとりになると、車のなかで頭をかかえながらシュークリームを3個貪ったり、逗留先の宿に帰ると抑うつに耐えながら柿ピーを食べ続けたりする。それに、不思議なことに、ストレスが溜まりに溜まると何もかもが体のなかに溜め込まれていく。

 8月、大好きな友達が私が住む街Sに遊びにきた時、「え、大丈夫?顔やばいけど」と言われた。たぶん、本当にやばかったんだろうなと思う。同じく8月、転勤した先輩が遊びにきて飲んだ時、「なんかあんた、介護サービスで働いてる人みたいだね」と言っていた。そのときに先輩が撮ってくれた写真を見返すと、吐きそうになる。醜すぎて。9月にも、会社の仲間と南の島に遊びに行ったところ、仲の良い同期に開口一番、「お前、太ったな」とびっくりされた。たしかに、そのときの写真は目も当てられなくて、新手のモンスターか?という感じだった。ただでさえお世辞にも痩せているとは言えないというか、率直に言えばデブなので、それ以上の肉をまとえば、もうそれは人間ではありません。

 さて、それから、2ヶ月なんとか持ち堪えたものの、どうにもいかなくなって、仕事を休んだ。実家に戻ったり、たまにSに戻ったりしながら、生活に秩序を確立しようと努めた。お金もないので、買い物をすると高くつくコンビニはあまり利用せずにいたり、飲み食いはできるだけ質素にしていた。それと、心療内科で処方されていた薬がとても良かった。向精神薬は嫌だと相談したところ、半夏厚朴湯というものをもらって飲んでいるけれど、ストレスの逓減とあいまって、ストレスによって溜め込まれたいろんなものがきちんと流れ去っている気がする。

 それで、復職に向けてSに戻り、自分で栄養バランスを考慮しながら食べ物を作り、生活を律するようにしたところ、どんどん体重が落ちていった。生活を律するというのもエネルギーがいることなので、そのエネルギーが一人で生活していてもきちんと働くようになったというのは良かった。あとは体力を整えたいところだが、相変わらず伝染病であまり外を出歩けない。ということで、家でプランクをやってみたり、2.5年前にダイエットしたときの習慣を思い出しながらいろいろやっている。

 忙しかったり、なんらかの苦痛に耐え続けていると、かならず体はおかしくなる。その予兆はたとえば肥満とか、免疫力の低下とか、そういった形で出てくる。致命的になる前に、苦痛や多忙の解消にあたらないといけないな、との学習機会を得たので、よかった。