13 新年度について

20190402 火曜日

 

 新年度が始まり、元号も発表され、新しい空気がそこかしこで流れ始めている感じがする。新年だとか新元号だとか新年度だとか、あるいは新しい年齢だとかで一区切りつけるのが好きな人間なので、抱負を書き連ねたいが、叶う確率は低いので、一日ごとにやるべきことをしっかりやって、毎日きちんと働けるように休む、というのをやっていきたい。

 今年こそはバックパッカーの本分を発揮して、色んなところに行ってみたい。楽しいこともしたい。楽器の演奏とか、政治思想の勉強会とか、旅、海を訪れること、読書など。そういったことに限られた時間を割き、穏やかに健康に過ごせればいい。

 近頃、自分が大学院に行っていたら充実した生活を送れていたのかもしれないと空想するが、考えても仕方がないこと。ただ、他人が書いた論文を読むと、すっかり敗北したというか、自分が本当に無価値な人間なのだなと落ち込む。自分は自分の選んだ道において、よい結果を出すことができるだろうか。

 バクーニンがルーゲに書き送った、「人間らしく人間とともに生き、みずから自由であると同時に他を自由にするところまで達するために、われわれは学ばねばならず、日夜働かねばなりません。私はいつもこの点に立ち戻るのですが、われわれはわれわれの時代をわれわれの思想によって占有しなければならないのです。幸いにも思想家や詩人は、未来を先取りして自由と美の新しい世界を、われわれを取り囲む衰退と腐敗の混乱状態のただなかに構築していくことができるのです」。いささか情熱的すぎるが、安易な相対主義に陥らずにありたいものだ。